小説「ハイエナの餌食に・・・」
世の中には想像も出来ないほど悪賢い連中がいるものである。そうした連中に巡りあうことなく、人生を終えることができれば幸せだろうが・・・ハイエナの餌食になってしまった男がいた。
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はじまりは(2)
 男は地元企業に参入を果たし、それなりに気に入られて、いろんな相談を受けるようにはなったまではよかったが・・・、その企業、まともな計画をたてずに手を広げすぎていたようで、かかわっていても報酬は望めそうもなかったようだ。地元企業の経営者からは、あることで非常に評価を高め、連日のように顔を出すように言われもしていたらしいが・・・報酬が明確でないのは困りものだったと嘆いたいた。

 そこで男は着実な収入を得られる道に戻ることにした。最終的には自宅マンションを売却するにしても、当面の資金繰りをつけて、再起をはかることにした。担保はあるので、低利で借入の道を模索。地元の知人に相談したらしい。

 それではとアパート経営をしている知人に紹介されたのが、不動産業を営む佐山という人物。早速、男は佐山と日曜日に会って、自宅マンションを見てもらった。枠として5~6百万円まで、5%でいいと言われたらしい。返済はど言ういう形でもいい。兄弟に売却する場合などはいいが、自宅マンションを売却して返済する場合には売買を任せて欲しいといわれたそうな。

 男はてっきり、売却の場合には売買手数料を見込めるということで年利5%という低利での融資を申し出てくれと思って、感激。無償で不動産屋としてのサイト構築を申し出た。物件データをぶち込めば、表示検索ができる簡易データベースシステムくらいは付けてあげるつもりだったらしいが・・・、この件は、必要ないと断ってきたらしい。まあ後々わかることだが、普通の不動産業を熱心やっているわけではなく、自社サイトの必要もないということだったのかもしれない。

 貸付金利が5%と聞いた場合、まあ普通の人は年利5%だと思うだろう。男も年利5%と思って感激したわけだが・・・、ところが違っていたことが、すぐにわかったそうだ。 
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はじまりは (1)
 男はIT関係の技術者であった。仕事を選ばなければ、大手企業が受託するプロジェクト案件で設計開発の仕事はあったが、50代を迎えるにあたって、地元企業から直接案件を受託する道を選んだ。方向性としてはそれほど悪くなかったかもしれなかったが、このあたりから歯車が狂い始めたらしい。

 手広く事業展開をおこなっているように見えた地元企業であったが、実態はろくな計画もなく、いろんな事業に手を手を出しては物にならず撤退を繰り返していたようだ。協力を要請されて、それなりの対応をとっても・・・、ある日突然に、それは止めたということが頻発。思いつきではじめて、思いつきで方針転換。

 その企業、卸売だけでは儲からんということで、ネット通販をはじめることになった。単なる思い付きで中途半端にネット通販に参入しても成果はあがらないと意見具申。それでも参入するということなので、自前のショッピングカーとを組み入れた見積を提出して作業に入ったそうだ。省力化に重きをおき、受注があれば、自動的に契約倉庫に発送依頼がいくような仕組みを作り込んだ。ところが、ある日突然に、手間暇のかかる小売りはやってられない。大口販売に特化すると。今までの手間賃どうなるの?払ってくれそうもない。そんな按配だったらしい。

 大口販売に特化した結果は、ある会員制のなんとか市場というところに出店したらしいが・・・、どんなに売れても売上は電子通貨と称しているらしいポイントが積みあがるだけで換金がきちんと行なわれるのかどうか疑問が残るもの。売上があがっても日本円に換金できないって・・・、そんなものがいつまでも続く筈がない、間もなく破綻して新聞沙汰になる筈だと男はいっていたが、これはまた別の話。
殺意の果て
 世の中には想像も出来ないほど悪賢い連中がいるものである。そうした連中に巡りあうことなく、人生を終えることができれば幸せだろう。

 ほんのちょっとしたきっかけで罠に嵌り・・・ハイエナの餌食になってしまった男がいた。ある日、男は悔しいそうに顛末を語ってくれた。自ら命を絶ってしまった男にかわって、ハイエナのような悪辣な金融業者のやり口を綴ってみよう。


 結末は、あっけなかった。場所は都内某所。とある商店街の昼下がり、不動産屋の中から銃声が聞こえた。パーン、パーン、パーンとリズミカルに3発。暫くして、パーンと最後の一発。




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